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基礎解説 〈カラーモード〉

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Photoshopで新規ドキュメントを作成する際は、まず画像の大きさ(幅×高さ、解像度)と、カラーモードを指定するところから始めます。Photoshopで扱えるカラーモードには、「RGB」「CMYK」「Lab」「グレースケール」「モノクロ2階調」「ダブルトーン」「インデックスカラー」の7種類がありますが、まずは一般によく使われる「RGB」「CMYK」について知っておく必要があります。

RGBモードとCMYKモード

RGBカラーモード

パソコンのディスプレイや、スマホ・タブレットPC、テレビ画面など、「光の三原色」によって色を表現する際に用いられるカラーモードです。Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字をとってRGBと呼んでいます。この3色の光が混ぜ合わせることでさまざまな色を表現できますが、それぞれの色(チャンネル)を256段階(8bit)に調整することで、約1,670万色の表現が可能となります。
まったく光がなければ暗く(黒く)なり、光が重なり合えば明るく(白く)なっていく特性があります。

CMYKカラーモード

色の重ね刷りによってさまざま色を表現するプロセス印刷で利用される画像モードです。
Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)の「色の三原色」に、blacK(黒)を加えた4色が一般的な印刷の基本色となっており、これらをごく小さなインクの粒(網点)として、大きさや数を調整しながら紙面に刷り重ねていくことで、多くの色を表現しています。
インクが重なり合えば黒ずみ、インクが薄くなれば白くなる特性があります。

デジタルカメラやスマホで撮影した写真画像は、RGBモードで保存されています。Webサイトにアップしたり、ゲームや映像などの素材として使う場合などは、RGBモードのままでよいのですが、印刷物で使用する際には、CMYKモードに変換する必要があります。

なお、CMYKカラーでは、RGBカラーに比べて表現できる色の領域が狭いため、色の再現性は劣ってしまいます。そのため商業印刷の世界では、基準となる色見本に近づけるための色合わせの作業や、ICCプロファイルを利用したカラーマッチング技術など、品質向上のためのさまざまな努力がおこなわれています。

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