先日、都心のデザイン会社へInDesignの出張セミナーに伺いました。
ふだんは商品パッケージを中心にデザイン業務をおこなっているというA社さま。
この度、とある通販カタログのリニューアルをきっかけに、ページ物の制作のプロジェクトを立ち上げるとのことで、InDesignの講習をご希望されました。
丘の上に立つマンションの一室にあるオフィスは、デザイン事務所らしいハイセンスな雰囲気。その会議室に、受講するスタッフの皆さんは普段お使いのマシンを持ち込んでのレッスンとなりました。
今回受講された4名の方は、みなさんふだんからIllustratorをバリバリ使いこなしてデザイン業務をされているということでしたので、
- llustratorとInDesignの操作感の違い
- ページ物の制作におけるポイント
という2点にテーマを絞った、5h × 2日間の集中レッスンとなりました。
商品カタログともなると、ときに数百ページにもわたる大量のレイアウト作業が発生するオオシゴト。限られたスケジュールの中で、いかに効率よく作業をすすめていくかがプロジェクトを成功に導くカギになります……というようなことをお話ししながら、実際のカタログ制作に準じた実践レッスンをすすめていきました。
スタイルシートやマスターページなど、InDesignならではの便利な機能をつかいこなしつつ、逆にその便利さゆえに起こりうるトラブルも想定し、それをふまえたうえで、今回の案件ではどのようにページやファイルを設計し、運用するのがよいのかをその都度話し合いながら、レッスンの内容も柔軟に変化させていきました。
視覚的・感覚的に紙面を作り上げていくIllustratorに対し、ページの連なりやテキスト・オブジェクトの構造を重要視し、要素を組み上げていくスタイルのInDesign。
おそらくは皆さん、ふだんとは違う頭の使い方を2日間みっちりされたことと思われますが、それぞれに手応えを感じてもらえたご様子でした。
最後にみなさんにおたずねしてみました。
「InDesignはこわくない……ですよね?」
「はい!」