手描きでやっていたデザイン作業をデジタル化したい
先日は、アパレル業界でデザイナーとして働くKさんのご要望で、Illustratorのスポット・レッスンを行いました。
大手メーカーで、アパレル小物(ネクタイ、靴下、手袋、ハンカチ、マフラーなど)のデザインに長年携わってきているというKさん。今までは、主に手描きを中心としたデザイン作業をおこなっていたそうですが、職場の環境改変にともない新たに支給されるMacで、本格的にデザイン作業のデジタル化を実現したいということでした。
Illustratorに関しては、「以前、多少は触ってみたことがある」ということでしたので、今後実現させたいデザイン作業の工程を実践しながら、必要に応じて基礎的な内容を織り交ぜていくことにしました。
アパレル小物のデザインでは、同じ素材や形のものをベースに、色や柄のバリエーションを複数展開するケースが多いようです。
一度つくった形をコピーしたり、色を変えたりして、バリーション展開していくのも、テジタルデータならお手のもの。手作業の何倍も作業が容易になりそうです。
また、デザインによく用いられる幾何学模様の柄は、これまでは、既成のパターン素材集に頼ることも多かったそうですが、Illustratorの作図機能を用いれば、オリジナルのものを手軽に作ることができます。
2時間のレッスン中、前半は、デザインのベースとなる輪郭のトレース作業を、後半は、図形を組み合わせて幾何学模様を作る方法と、色バリエーションの展開方法をお伝えし、進行中の案件の作業をデジタル化するという目的を達成できるところまで駆け足で進めました。
週末におこなわれた今回のレッスン、週明けからのあたらしい環境でKさんも張り切ってお仕事されていることでしょう。