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使ってみようInDesign①

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食わず嫌いはソンをする!? ページ物にはやっぱりInDesign

デザイン関係の仕事をしていながら、InDesignを使ったことがないという方、実はかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

Illustratorはチラシやポスターといった「ペラ物」用、InDesignは書籍や雑誌などの「ページ物」用というのが、いわば業界のセオリーとして確立しているわけですが、中には数十ページのパンフレットでもIllustratorだけでやっつけるという力ワザを得意とする方もいらっしゃるようで……。

もちろん使い慣れた道具で仕事をするほうが早いという理由はそのとおりでしょうが、逆に考えればIllustratorを使い慣れているのであれば、InDesignが使えないわけはないとも言えるんです。同じAdobeのソフトですから操作性も似ていますし、アプリケーション間の連携も工夫されています。食わず嫌いをせずに一度さわってみさえすれば、「難しいソフトだ」という先入観はなくなるはずです。

そもそもIllustratorはその名が示すとおり、イラストレーションのための道具です。図形的あるいは絵画的な視覚表現で情報を伝達するのがイラストレーションの役目ですから、ぱっと見て伝わるものをつくるという主旨に適しているのがIllustratorだとも言えます。
そのためllustratorには「ページ」という概念はなく、「アートボード」上にさまざまな要素を配置して紙面をつくっていきます。アートボードを複数持つことはできますが、ソフトウェアの設計上、あくまでアートボードは独立した存在として定義されるものです。

一方、「ページ」といった場合には、その前後のつながりをふくめた連続的なものとして考えなければなりません。長文の読み物であれば、複数ページにわたるテキストの流れを考慮しなければなりませんし、カタログ・パンフレットのようなものでも、一つの冊子として体裁を揃えることは必要になってきます。

そのページを組んでいくための専門の道具がページレイアウトソフトであり、InDesignです。つまり、ソフトウェアの根幹の部分からして違うのです。
InDesignの登場以前にも、いくつかのページレイアウトソフトが使われていましたが、それらの利点や欠点を研究し、改良されてきた経緯もあって、ページ物を扱ううえで便利な機能が、それこそ「痒いところに手が届く」というくらいに追加されてきています。これを使わない手はありませんよね。

InDesignでは、つねにページの前後のつながりを意識しながら作業をすすめられるようになっています

ということで、紙媒体のデザイナーのみなさん、ページ物づくりなら断然、InDesignがオススメですよ。
「開いて→直して→保存」のループだとか、コピー&ペーストを何百回も繰り返すとか……、そういう力ワザは必要なくなりますよ。
食わず嫌いを克服して、その仕事にかかる時間を短縮しませんか?

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